つむぎの館について

ユネスコ無形文化遺産に登録された結城紬の歴史やその制作工程を紹介している施設です。
館内には、結城紬の展示場や資料館、小物ショップを併設しており、結城紬の風合いの良さや魅力を感じていただくことができます。

つむぎの館のはじまり

結城紬の魅力を発信する場所

奥順株式会社は結城紬の産地問屋として、明治40年に創業いたしました。
結城紬は多くの職人の手を経て作り出され、また本場結城紬においては、今なお古来から伝わる時間と手間を惜しまない製作工程が受け継がれ続けられており、丁寧なモノづくりの集積ならではの風合い、着心地の良さがあります。
その結城紬の魅力、制作工程、歴史などを産地から発信し、多くの方に結城紬を知っていただきたい、そのような思いで、つむぎの館を始めました。
館内には、結城紬の反物の展示場、小物ショップ、体験工房、資料館があり、結城紬を見て、知って、触れて頂くことで、その魅力を感じて頂ける場になっております。

結城紬への想い

創る人の温もりを、
着る人の優しさを、
日本人の心を伝え満たしてくれるきもの

先人から受け継いだ貴重な贈り物、人間の優れた技が生み出した結城紬を、私たちはより多くの方々に理解していただき、親しみ愛していただけるよう努力を重ねて参りました。

人間にとって最高のものは、大自然が育み、人間の手で創りだし、そしてまた大自然へと帰すものではないでしょうか。

結城紬は決して一人ではできない織物です。

一反を作り上げるために、多くの人々の手を必要とします。

一人一人の心が織り込まれ、その心が着る人を優しく包みます。
結城紬の糸は天が授けた宝物。その糸を使った手作りの素晴らしさは、科学がどんなに進歩しても、その科学社会の中に埋没してしまうものではありません。

創る人の温もりを、着る人の優しさを、日本人の心を伝え満たしてくれるきものは、この結城紬をおいて他にはないと確信しています。

二十一世紀へと確かに継承していく大きな責任を、私はひしひしと感じているのです。

奥順株式会社　代表取締役　奥澤順之